活動内容
マル研とは
2011年12月に設立、すでに10年以上も活動は続いています。設立当初は、放送局が主体的に提供するマルチスクリーン型放送サービスの実用化を目指し、放送局横断セカンドスクリーンサービス提供システム「SyncCast」の実用化にも取り組みました。
現在は、放送ならびに放送を基軸とした情報通信サービスを融合し、地域の新たな情報基盤を創造することに取り組む放送局、ならびにこれに賛同するものが幅広く集い、地域社会をより豊かなものにすることを目指して活発に活動しています。
2024年の活動方針
マル研は2021年5月の臨時総会において、以下の「まる10年を迎えるマル研の新ビジョン」を示し、以降はこのビジョンをベースに活動して参りました。
「“テレビ”はこれからも地域社会の情報基盤であり続ける」
マル研は全国から運営に参加する有志と共にそれを支援します。
そしてこの10年間続けてきた
①概念実証を行う場
②“テレビ”の未来を考え発信する場
③系列、地域、業界を超えた人的ネットワーキングの場
第14期もこのビジョンを引き継ぎ、以下の通り活動方針を提案します。
Ⅰ.主体的に考え動く
昨年5月のウェビナーを端緒として、7月の総会で掲げたローカルコンテンツの流通促進に関する取り組みは、一般社団法人高度化推進協会(A-PAB)のLCB(Local Contents Bank)実証事業として、当会の枠を超えて全国の放送局が協働する大きなうねりとなって動き始めている。
今年度も“テレビ”がこれからも地域社会の情報基盤であり続けられるよう、新たなテーマを見出し主体的に考え、積極的に動き、深掘りをしていく。
「やってみる。一歩出たら景色は変わる。やらなければ何も変わらない」
Ⅱ.語り合い学ぶ
昨年度は会員間のコミュニケーションを促進するため、数度のリアル開催を実現したが、今年度も引き続き、直接顔を合わせ意見交換できる機会を作っていく。
また昨年度から発行しているメールマガジンを継続して会員間の情報共有を強化する。
Ⅲ.心得る
「放送の将来」が中央の目線の議論にならないよう経過を注視する。業界関係者との交流や学習の機会を定期的に設け、調査研究活動への協力等幅広い分野で変化を捉えるよう心がける。
放送を取り巻く環境は年々厳しさを増している。われわれは自らが地域社会の情報基盤であり続けるという「ローカル局の使命」を常に心がけ、己の将来を見据え、自ら考えて行動する。
最後に、当会は2020年度から4年間、会費を徴収せず過去の繰越金で運営して参りました。今年度も繰越金で運営できる見通しのため、引き続き会費の徴収は行わないこととする方針です。
但し、来年度以降は会費徴収の再開が必要になる見込みです。すなわち今年度は「マルチスクリーン型放送研究会」の存在意義が試される1年になると認識しており、会員の積極的なコミットを期待しております。